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アートの役割とは、分断された人々の接触の媒介(メディア)となること

「アーティストの役割とは?」
とアーティストに問われて、以下のような応答をしました。
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アートの役割は分断された人々の「接触の媒介(つまりメディア)」になることで、その為には時代に応じた最先端の理念を「作品」の中にうち立て、同時代を生きる人々のこれまでの価値観を解体し、新しい「価値観」「崇高」な体験を供給すること、

その時、同時代を生きる人々はその新しい時代に応じたアートに対して、等距離(あるいは無距離)で接することができ、そのアートを通して深い意味で同時代を生きる人同士でコミュニケーションできる、その時アートはメディアとなる、ということだと思います。

メディアアートを含め全ての「アート」の、「作品」はそうあるものだ、と思っています。

「メディアはメッセージである」

それはもはや、「作品」というより「現象」、「事件」とも言うべきものかもしれない。

何らかの形で時代を掴む理念を取り出し同時代の人々の認識に触れ、価値観を解体し、再構成する(つまり崇高な)コンセプトが鍵になります。

それをしない「複製技術時代の芸術作品」ばかり作っているのは、アーティストではなく職人なのだと思います。